なぜ音楽は“クセになる”のか?中毒性の正体とAI制作への応用法
- Kimio 九奏

- 7月27日
- 読了時間: 3分
結論:音楽の中毒性は「感情の共鳴」と「構造のループ」でできている

✔️ 歌詞に共感し、メロディに浸っているうちに何度も聴きたくなる✔️ その快感は、脳内の「報酬系」を刺激する仕組みに近い✔️ 今はAIでこの“中毒性”を意識的に再現することも可能
本記事では「音楽の中毒性とは何か?」をテーマに、AIツールを使った実践的な制作法まで紹介します。
「一人ジェンガ」にハマっていたあの頃
誰にでも、無性に繰り返し聴いてしまった曲があるはずです。僕にとってそれが、矢井田瞳さんの**「一人ジェンガ」**でした。
当時の僕は、この曲の寂しげなメロディと、かすれた歌声のサビにどうしようもなく引き込まれていました。
オリコンでは6位を記録したヒット曲ですが、僕にとっては“誰にも理解されないけど、何度も聴きたくなる”中毒ソング。
あれは音楽の魔法だったのか?今なら、少しだけその仕組みが見える気がします。 なぜ音楽は中毒になるのか?2つの構造を解説
1. 感情のループ:共感 → 没入 → 快感
人は、自分の気持ちを代弁してくれる言葉に出会ったとき、その歌詞に深く“共感”し、強く惹かれます。
特に失恋・孤独・希望など「感情の揺れ幅」があると、その曲はリスナーの中で何度も再生され、感情のループを作ります。
2. 構造のループ:繰り返しの中に快感がある
Aメロ→Bメロ→サビという構成も、実は「予測→変化→報酬」を与えるパターンです。
サビで気持ちが解放されると、また最初から聴きたくなる。この構造が、音楽の中毒性を支えているのです。
AIで「中毒性」を再現する制作フロー
ここからは、AIを使ってこの“クセになる構造”を再現する方法を紹介します。
ステップ①:ChatGPTで共感できる歌詞を作る
まずはテーマを決め、「寂しいけど前向き」「あきらめと希望」など感情のグラデーションがある歌詞を生成しましょう。
ChatGPTなら、思いつかない表現や感情を引き出してくれます。
ステップ②:Sunoで“クセになる曲調”をつくる
Sunoではコード進行の明示的な指定はできませんが、プロンプトを工夫することで中毒的なメロディに近づけられます。
たとえば以下のような入力が有効です:
「catchy chorus pop song, emotional female vocals, happy/sad contrast」
「j-pop inspired upbeat love song, repeating chorus melody, light synths」
「romantic nostalgic J-rock ballad, mid-tempo, addictive melody」
繰り返し再生したくなるような曲が生成されたら、それが“当たり曲”です。
ステップ③:Midjourneyで世界観をビジュアライズ
その曲の感情に合うキービジュアルをMidjourneyで生成します。「孤独な都市」「デジタルな夕暮れ」など抽象ワードが◎。
MVのトーンがここで決まるので、曲との親和性を大切に。
ステップ④:After Effectsで“ループしたくなるMV”を作る
映像はリズムに合わせてループ感を意識します。一定の動きが繰り返されると、人は無意識に引き込まれます。
また、サビの映像を最初と最後に使う「円環構造」も中毒演出の一つです。
Before / After:完璧を求めすぎていた自分へ
昔の僕は、1本のMVに何日もかけていました。「まだクオリティが…」「投稿はもう少し先で…」と迷い、結局出せない。
でも今は、80点でいいから出すという方針に切り替え、1時間でMVを作って投稿するスタイルを実践しています。
SNSで「なんかこの曲クセになる」とコメントをもらえたとき、ああ、ちゃんと届いたんだなと感じられるんです。
まとめ:音楽の中毒性は再現できる
中毒性は魔法ではなく、構造と感情によって生まれるもの。
そして今は、AIツールでその仕組みを再現し、“自分だけの中毒曲”を作ることができる時代です。
あなたも「クセになる」曲と映像を、AIとともに生み出してみませんか?



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