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歌詞の字幕(SRT)を自動で作る無料ツール lyrics_to_srt。新曲35行で試したら、直すのは1行で済みました

6 時間前
読了時間: 4分

MVやショート動画に歌詞の字幕を付けるとき、1行ずつ時刻を打ち込むのは時間がかかります。

Sound Inspireでは、歌詞テキストと音源(WAV)を渡すだけで字幕ファイル(SRT)を作るツール「lyrics_to_srt」を作り、Windows版を無料で配布しています。

この記事では、新曲『残りの二パーセント』で実際に字幕を作った結果と、ダウンロードから保存までの使い方をまとめます。

この記事の要点

  • 35行の字幕のうち、手で直したのは1行だけ(開始を0.7秒ずらしただけ)

  • 精度を左右したのは「渡し方」。ボーカルだけの音源と、かなで書いた歌詞

  • Windows版はPython・FFmpegの準備が要らず、ドラッグ&ドロップで使える

新曲『残りの二パーセント』で試した結果

字幕は全部で35行。確認用の画面で1曲を通して聴き、ずれている所だけを直しました。

直したのは2番のPre-Chorusの頭「けれど雨は」の1行です。字幕の出るタイミングが歌い出しより0.7秒早かったので、開始を後ろへずらしました。

ほかの34行は、自動で出た時刻のまま保存しています。

項目

結果

字幕の行数

35行

直した行

1行(19行目の開始を+0.7秒)

自動のままの行

34行

開始時刻の平均のずれ

0.02秒(35行の平均)

位置合わせにかかった時間

約2分(CPUのみ)

字幕が早く出るぶんには、見ている人が先に読めるだけです。遅れて出る字幕のほうがずっと目立つので、ずれの向きとしても扱いやすい結果でした。

そのためこのツールは、すべての行を歌い出しより0.1秒だけ手前に表示するように作っています。声が聞こえてから文字を読み始めると、ほんの少し遅れて感じるためです。34行が自動のままで済んだのは、この0.1秒も含めた結果です。

精度を上げるコツは「渡す材料」

これまでに3曲で、自動の字幕と正解の字幕を比べてきました。

曲

渡した歌詞

開始の平均のずれ

0.3秒以上ずれた行

冷えた鉄と甘い脂

かな

0.02秒

1/28行

冷えた鉄と甘い脂

漢字

0.72秒

5/28行(最大4秒)

薄利多売の甘言と、湿った群青

かな

0.16秒

4/33行

残りの二パーセント

かな

0.02秒

1/35行

※1・2曲目は手で作った正解の字幕、3曲目は耳で確かめて保存した字幕と比べた値です。Windows・CPUのみの環境での一例です。

コツ1:歌詞はかなで渡す

漢字の歌詞だと、ツールが読み方に迷い、1行まるごと4秒遅れることがありました。

位置合わせはかなの歌詞で行い、できた字幕の文字だけを漢字に差し替えるのがおすすめです。タイミングはそのまま、表示だけ本来の歌詞になります。

コツ2:ボーカルだけの音源を渡す

SUNOなどで書き出したステム(パートごとの音源)があれば、ボーカルだけのWAVを渡してください。伴奏がないぶん歌い出しがはっきりし、処理も速くなります。

本編の音源だけを渡した場合は、ツールが先にボーカルを抜き出すため、数分余計にかかります。

注意:SUNOのステムは名前で判断しない

SUNOのステムのzipには、名前が2本とも「Lead Vocal」のファイルが入っていることがあります。今回は「0」がボーカル、「1」が伴奏でした。

最初は「1」をボーカルと取り違えて作業を始めてしまったので、どちらが歌なのかは耳で確かめてから渡してください。

ダウンロードと使い方

Windows版は、GitHubのReleasesからzip(約300MB)をダウンロードして解凍するだけで使えます。

手順

やること

① 歌詞を用意

1行=字幕1枚のテキスト(.txt)。[Verse 1] などの見出しと空行は無視されます

② 字幕を作る

歌詞と、ボーカルのWAV(名前に Vocals を入れる)を lyrics_to_srt.exe にまとめてドラッグ&ドロップ

③ 確かめて直す

本編のWAV・ボーカルのWAV・できたSRTを srt_edit.exe にドラッグ&ドロップ。ブラウザに確認の画面が開きます

④ 保存

画面上部の「作品名」を確かめて Ctrl+S

確認の画面での主な操作です。

操作

動き

Space

再生/停止

[ と ]

選んだ行の開始/終了を、いまの再生位置に合わせる

↑ と ↓

行を移動する

歌詞をダブルクリック

書き換える(Enterで確定、Escで取り消し)

波形の上で字幕の端をドラッグ

開始・終了を伸び縮み

Ctrl+Z / Ctrl+S

元に戻す/保存

使う前に知っておいてほしいこと

  • 初回だけ、音声認識のモデル(数百MB〜1.5GB程度)をダウンロードします。ネットにつないでおいてください

  • 処理はCPUで動きます。ボーカルのステムがあれば、3分の曲で数分です

  • 最後は必ず耳で1回通して確かめてください。今回も1行は直しました

  • ライセンスはMITです。個人の作品づくりにも自由に使えます

開発の記録はnoteで

ツールを作った経緯や、つまずいた所の記録はnoteに書いています。

※2026年10月時点の v1.1.0 で試した結果です。

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