「ありきたり」と「中毒性」、同じ歌詞に2つの伴奏を付けたら、どちらが聴き続けられるか
心地よい定番のコード進行と、少し癖のある中毒性の進行。曲を作っていると、どちらに寄せるかで迷います。
Sound Inspireでは、自作の作曲アプリ「C-Berserker(ベルセルカー)」で伴奏のコードを作り、ACE Studio(AIの歌声合成ソフト)で仮歌を作っています。2026年10月9日、同じ歌詞・同じ80秒の曲に、定番の伴奏と中毒性の伴奏を付けて聴き比べました。
この記事の要点
2つの版は、コードだけでなく作る順番から変えた。中毒性の版は、コードを先に決めて、その上にポップな歌メロを書く
AIに「中毒性のある進行を」と頼んでも、1回目は短調でよく見る i–III–VI–V が返ってきた。強さを0.8から0.95に上げて、ようやく癖のある進行になった
聴き比べると、中毒性版のほうが「あきない」。ただ、キックが鳴っていない不具合は、耳で聴くまで誰も気づかなかった
2つの版の違い
定番版 | 中毒性版 | |
サビのコード | EM7–F#–D#m7–G#m(王道進行の形) | G#m–E7–F#7–D#7/G(ドミナント7が続く) |
終わり方 | EM7–F#–G#m で落ち着く | 和音の中の1音だけが半音ずつ下がり、最後の小節で伴奏が止まる |
作る順番 | 歌詞 → 歌メロとコードを同時に | 歌詞 → コードを先に → 歌メロ |
サビの歌い出しは3音目まで同じで、4音目が分かれ目です。定番版はC#、中毒性版はD。半音1つの違いで、中毒性版は下で鳴るE7の「7の音」を歌っています。メロディはポップなまま、和音の癖のある音を歌わせる、という作り方です。
検査が通っても、耳で聴く
この日は、伴奏の不具合が4つ見つかりました。そのうち「キックがほとんど鳴らない」「コードが曲の96%で鳴り続ける」の2つは、データの上ではどこも壊れておらず、検査もすべて通っていました。気づいたのは、聴いたときの違和感からです。
それ以来、新曲ごとに「定番/中毒性/ハイブリッド(Verseは定番、サビは中毒性)」を最初に選び、AIが「できました」と言ったあとは、必ず耳で聴くことにしています。
2つの版の聴き比べ(仮歌の音源つき)と、AIが出した1回目と2回目のコード案の比較、見つかった不具合の一覧は、noteにまとめています。
※2026年10月9日の制作記録と、その日のClaude Codeとの会話をもとにしています。



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