作曲の本をAIに読ませても、それだけでは使われない。「いつ引くか」まで決めた話
手元にある作曲の本や教材を、AIに渡せば作曲に生かしてくれる。そう思っていましたが、置いただけでは足りませんでした。
Sound Inspireでは、Claude Codeに作詞・作曲をさせ、ACE Studio(AIの歌声合成ソフト)で仮歌を作っています。2026年10月11日、購入していた作曲の書籍2冊と付属データ(MIDI・楽譜・音声)344ファイルを、AIが作曲中に引ける「レシピ帳」にまとめました。
この記事の要点
ジャンル別のレシピと「やりたいこと」から引く索引を作り、その日のうちにテクノと日本の古い音階(都節)を混ぜた曲を2曲作った
ただ、手順書には「迷ったら参照する」の1行しかなく、引くかどうかは任意だった。工程ごとに、どのページを引くかを決めて、毎回使われる形にした
MIDIの自動解析は、ジャンルの骨格には使えなかった。本の記述を正として骨格を決め、伴奏がどれだけ骨格に沿ったかを数で確かめる形にした
工程ごとに、引く場所を決める
工程 | 引く場所 |
条件(曲調・テンポ) | 目的別索引の「ジャンル選び」 |
企画 | ジャンル別ページの要点。各案に「借りる手法」を1〜2個書く |
作曲 | 索引の「進行・メロディ・リズム・ベース」から手法を3つまで |
伴奏 | 索引の「ボイシング・音色・ミックス」 |
Suno | ジャンル別ページの英語タグを、スタイル案の材料に |
引いたページと使った手法は、曲の企画書の最後に必ず書きます。本の手法とアーティストの制作ルールがぶつかったときは、制作ルールを優先します。
骨格から「どれだけ外れたか」が見える
ジャンルの骨格を伴奏ツールに渡し、返ってきた進行が骨格にどれだけ沿ったかを数えるようにしました。80%未満なら警告し、作り直すかどうかは人が決めます。
ソウルの骨格で作った『残り十二分』では、VerseとサビとPre-Chorusは75〜100%、Bridgeだけが25%でした。そこは曲の中で一度だけ動きが変わる場面だったので、外れたまま残しています。外れた量が見えると、外れを残すかどうかを選べるようになります。
テクノ×都節の曲でのシーケンスの有無の聴き比べ(仮歌の音源つき)と、作る途中のつまずきは、noteにまとめています。
※2026年10月11日〜12日の制作記録と、その日のClaude Codeとの会話をもとにしています。書籍の内容は、個人の制作用に要点と索引にまとめたもので、本文の転載はしていません。




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