初心者でもできる!タイムリマップとエクスプレッションでMV素材をループ再生する方法
- 喜美雄 山本
- 21 分前
- 読了時間: 3分
MV制作で「短い動画素材をずっとループさせたい」「踊りの動きをエンドレスで繰り返したい」と思ったことはありませんか?After Effectsのタイムリマップとエクスプレッションを組み合わせれば、手作業なしでシームレスなループアニメーションが簡単に作れます!この記事では、具体的な手順と実例をわかりやすく解説します。
タイムリマップの基本
タイムリマップは、動画の再生速度や方向を自由に制御できる機能です。エクスプレッションと組み合わせることで、素材を自動でループ再生させることが可能になります。
基本の手順(3秒動画を無限ループさせる例)
1. ループさせたい動画をコンポジションに追加
2. レイヤーを右クリック→「タイムリマップを有効化」
3. タイムリマッププロパティをAlt(Option)+クリック
4. 以下のエクスプレッションを入力:
loopOut("cycle") // キーフレーム間をループ
5. 開始フレームと終了フレームにキーフレームを追加(例:0秒と3秒)
6. 終了フレームの値を「開始フレームの値+1」に設定(例:開始0→終了4)
応用テクニック
1. シームレスループの作り方
動画の最初と最後のフレームを一致させることで、ループ時のつなぎ目を目立たなくします。
· 動画の最後のフレームをコピーし、最初にペースト
· エクスプレッション: loopOut("offset")
2. 逆再生を組み合わせたループ
// 順再生→逆再生を繰り返す
if (time % 4 < 2) { linear(time % 2, 0, 2, 0, 1)} else { linear(time % 2, 0, 2, 1, 0)}
3. ランダム速度でループ
seedRandom(1, timeless = true);loopOut("cycle") * random(50, 150 )
MVで使える実例
例1:背景動画の無限ループ
· 雲の動きや川の流れをシームレスにループ
· エクスプレッション:l oopOut("cycle") + time*10 (ゆっくり移動しながらループ)
例2:ダンスシーンの繰り返し
· 2小節分の踊りをエンドレス再生
· タイムリマップでリズムに合わせて速度調整
例3:点滅エフェクト
· 光るエフェクトを0.5秒間隔でループ
· エクスプレッション: Math.sin(time*10)*50 (サイン波で点滅)
プロの現場で役立つ理由
· 素材の長さ制限を解消:短い動画でも長時間のループ可能
· 修正がラク:元素材を修正すると全ループに自動反映
· リズム同期が簡単:BPMに合わせてループ間隔を調整可能
· ファイルサイズ軽減:同じ素材を繰り返し使用できる
まとめ
タイムリマップとエクスプレッションを組み合わせれば、MVの背景やキャラクターアニメーションを手間なく無限ループさせることができます。最初は単純なループから始めて、慣れてきたら速度変化や逆再生を組み合わせてみましょう。
次回は、複数のエクスプレッションを組み合わせた高度なループ演出を紹介します!お楽しみに!
「ループはMV制作の味方。スマートに使って作業効率とクオリティを両立させよう!」参考:After Effectsでタイムリマップを使いこなす方法 - プロが教える10のテクニック
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