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歌詞やオブジェクトを一括コントロール!レイヤー連動エクスプレッション入門


MV制作で「複数のオブジェクトを同時に動かしたい」「歌詞やイラストのタイミングをぴったり合わせたい」と思ったことはありませんか?そんな時に便利なのが、レイヤー同士をエクスプレッションで連動・同期させるテクニックです。

この記事では、初心者でも簡単にできるレイヤー連動エクスプレッションの使い方をわかりやすく解説します!

レイヤー連動の基本:ピックウイップとエクスプレッションリンク

After Effectsでは、**ピックウイップ(渦巻きマーク)**を使って、あるレイヤーのプロパティを別のレイヤーにリンクさせることができます。これにより、一つのコントロールで複数レイヤーを一括操作したり、歌詞やイラストの動きを完全に同期させることが可能です。


基本のやり方

1. コントロールしたいレイヤーを決める

例:

·         「コントローラー」レイヤーの位置を基準に、他のレイヤーも同じように動かしたい

2. ピックウイップでリンク

·         動かしたいレイヤーの「位置」プロパティをAlt(Option)+クリック

·         入力欄の右にあるピックウイップをドラッグして、「コントローラー」レイヤーの「位置」にドロップ

thisComp.layer("コントローラー").transform.position

これで、コントローラーの動きに他のレイヤーが自動で追従します。


応用例:歌詞テキストの同期表示

·         一つのスライダーコントロールで、複数の歌詞テキストの「不透明度」や「位置」をまとめて制御

·         例えば、スライダーの値が特定の範囲になったときだけ歌詞が表示されるようにする

slider = thisComp.layer("コントローラー").effect("スライダー制御")("スライダー");if (slider > 10 && slider < 20) { 100 } else { 0 }


どんなシーンで使える?

· 複数のイラストやキャラクターを一斉に動かす

· 歌詞や字幕の表示タイミングを一括コントロール

· 背景と前景を同じタイミングで動かして一体感を出す

· 音楽の盛り上がりに合わせて全体の動きを連動させる


ちょっとしたコツ

·「コントローラー」レイヤーは見えないように非表示にしておくと管理しやすい

·  スライダーやチェックボックス制御を使えば、さらに細かい連動が可能

·  ピックウイップでリンクした後、式を少し編集して“ずらし”や“遅延”を加えることもできる


まとめ

レイヤー連動エクスプレッションを使えば、複雑なMV演出や複数オブジェクトの一括制御がとても簡単になります。一度設定すれば、修正や再利用もラクラク。ぜひ、あなたのMVにもこのテクニックを取り入れて、映像全体に一体感やリズム感をプラスしてみてください!


次回は、音楽と映像を連動させる「オーディオリアクティブ」なエクスプレッションの使い方を紹介します!お楽しみに!

 
 
 

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